プロフィール
- 性別:男
- 出身大学:国立大学文系
- 前職:総合系コンサルティングファーム
- 前職在籍期間:3年半
- 現職:戦略系コンサルティングファーム
最終的に内定を獲得したのが総合系コンサルティングファームのみだった
―新卒で総合系コンサルティングファームに入社された理由はなんでしょうか?
まず、私は総合系コンサルティングファームを第一志望として就職活動をしていたわけではないんです。
第一志望は戦略系コンサルティングファームでした。
戦略系コンサルティングファームは激務で有名ですが、給料も高く、その後のキャリアも輝かしいケースが多いのかなと。
大学の先輩でも、戦略系コンサルティングファームに入社された人が多く、よく話も聞いており、かなり志望度は高かったですね。
しかし、戦略系コンサルティングファームの選考は、噂通りレベルが高く、ジョブまで行ったファームもありましたが、結果的に内定をもらえたファームはありませんでした。
なので、最終的に内定がもらえた総合系コンサルティングファームに入社を決めました。
失礼ながらも、内定者時代の社員懇親会で総合系コンサルティングファームから戦略系コンサルティングファームに転職できた事例があるか聞いて回り、実際にあることが確認できたので、まずは総合系コンサルティングファームで頑張ろうと。(笑)
―実際、働いてみていかがでしたか?
自分の戦略通り、総合系コンサルティングファームで鍛えて戦略系コンサルティングファームに転職できたので、結果的には総合系コンサルティングファームをファーストキャリアとして選んでよかったですね。
ただし、当初の戦略とは異なる部分があって、具体的には総合系コンサルティングファームで戦略系コンサルティングの案件に携わりながら、訓練を積む予定だったのですが、私の場合はサプライチェーン系や人事系など、総合系コンサルティングファームならではの幅広い経験を積み、それが評価されたようで、戦略系コンサルティングファームからも興味を持ってもらえた模様です。
戦略系コンサルティングファームでも非戦略系案件にアサインされ続ける日々
―実際に戦略系コンサルティングファームに転職してみていかがですか?
実は、ちょっと想定と違っていた部分がありまして。
戦略系コンサルティングファームに転職したら、戦略系コンサルティングの案件ばかりが転がっているのかと思いきや、意外とそんなことはないんですよね。
もちろん、総合系コンサルティングファームよりは、戦略系コンサルティングの案件が多いと思います。
ただし、これまで1年半在籍してみて、サプライチェーン系や人事系、別チームが検討してきた新規事業開発の実行支援フェーズへのアサインしかされておりません。
一応アサインについては、希望を言えるような環境が整えられており、次は戦略系コンサルティングの案件にアサインしてもらえると、口頭では説明を受けています。
しかし、実は過去にもそのような説明を受けたましたが、アサインされずじまいになってしまったことがあったので、今回もあんまり信用していません。(笑)
待遇は良くなるも、評価制度や報酬制度は厳格
―良かったことはありますか?
まず、総合系コンサルティングファームよりも待遇が良いことが挙げられます。
ジュニアレベルで比較すると、100~500万円の差があり、マネージャーレベルで比較すると500~1,000万円の差があります。
なぜこのような差が生まれているかというとクライアントにチャージするプロジェクトフィーに大きな差があるからです。
ざくっと申し上げると、戦略系コンサルティングファームのプロジェクトフィーは総合系コンサルティングファームのそれと比較して、2~3倍、場合によってはそれ以上高額になります。
その分、クライアントの期待値が高くなるので、激務度は増しましたが、給料が高い分モチベーションは保てますね。
一方で、総合系コンサルティングファームから転職してすぐの時は、転職しただけで急に自分の単価が激増したことについて、ちょっとクライアントに申し訳ない気持ちになりましたね。(笑)
―戦略系コンサルティングファームは「Up or Out」の仕組みが厳格に導入されていると聞きますがいかがでしょうか?
結論から申し上げますと、導入されています。
ただし、昨今は人手不足なこともあり、昔と比べて「Out」の基準がゆるくなっているとは聞きます。
その分、パフォーマンスが悪いと、ボーナスが下がることがあるようです。
まだ私はボーナスを減額されたことはないのですが、給料全体のうちでボーナスが占める割合はそれなりにあるので、このボーナス減額制度は、結構ダメージがでかいと思います。(笑)